2018.05.01リフブレ通信

時代

少年の頃、学校の図書室で、本を読むのが好きでした。それも、歴史上の偉人というか英雄の伝記をよく読んだものです。二宮金次郎、エジソン、宮本武蔵、真田十勇士、源義経、吉田松陰等挙げればキリがありません。偉人たちが偉業を成し遂げるストリーと、大活躍に、偉人に自分を重ね興奮したものです。少年の頃は、憧れや何かしら遠い存在の偉人たちでしたが、古希に近くなったこの歳で再び読むと、少年の頃とは違う感蝕や読後感を覚えます。それは、現在の自分自身の状況や立場から、少し批判的に読んだり、もし自分がその時代に生きていたらとか、偉人たちが、現在に生きていたらどうするか等考えながら読むことができるからです。一言でいえば時代だなあと思う反面。時代は関係ないのかもと思います。▼只、その時代の出来事や偉人の功績や価値を、現在の立場や価値観で判断すると、大きな認識の間違いを犯してしまいます。例えばですが、剣豪、宮本武蔵は、生涯60回ほど真剣で試合をしていますので、少なくても60人を殺したことになります。江戸の頃なら、磔獄門、現在なら即死刑でしょう。トーマス・エジソンは、京都の竹でフィラメントを作り白熱電球を発明しました。(エジソンではないという説もあります)その後数々の発明を行い世界の発明王と尊称されました。現在、生きていたらAIを発明できたでしょうか。エジソンなら可能かも知れませんね。近年では、大東亜戦争です。欧米列国がアジアを中心に植民地を拡大していた時代、母国の活路を開く為に、戦争に踏み切ったのですが、その時代としての決断を今になって一方的に悪いというのは、おかしいと思います。現在の日本人や日本政府が、未だかって謝罪する必要がどこにあるのでしょう。そういう謝罪を日本民族の美徳と考えるほうがおかしいと思います。ついでに書くと、連合国司令長官マッカーサーは、戦後「日本には、石油がない。錫が無い。ゴムも無い。その供給を全て絶たれたらどんな小国でも、国民の命を守る安全保障の目的から戦争を決意する」と述懐しています。時代の状況と価値観を批判できるものではありませんね。▼また、私は、時代の要請というか、神仏の意志が、その時代々に必要な人材を派遣せしめているのでは、という気がしてなりません。たとえば、聖徳太子がそうでしょう。今の中国、当時の隋王朝の植民地になりそうな国難のなか「十七条の憲法」や「冠位十二階」等の制度を設計、導入し、現在の日本の源流ともいえる見事な律令国家を築かれました。まさに「日出づる処の天子書を日没する処の天子に致す。恙なきや」聖徳太子がこの時代に現れなかったら、現在の日本の国家の形はなかったかも知れません。更に、派遣の最たるものは、明治維新へと向かう幕末の人物群です。吉田松陰先生、高杉晋作、坂本竜馬、西郷隆盛、勝海舟、徳川慶喜、横井小楠そして明治天皇等々すこぶる優秀な人材が綺羅星の如く現れ、明治のご一新を達成するのです。なかでも、松陰先生は29歳、晋作28歳、竜馬32歳という若さでこの時代に派遣された役割を全うして、この世を去っています。まさに天の計らいとしか考えられません。今年は、明治維新から150年の節目の年です。日本の近代国家建設の礎になった大きなそれこそ維新でした。▼縄文、弥生から連綿と続く日本の時代を、未来永劫発展させねばなりません。歴史に学び真実の時代認識をもって。