2017.08.01リフブレ通信

明るい未来へ

時候は少しずれますが、私の実家の今年の田植えの様子を書きます。

「おおっ!これは高速道路と田舎道が入り乱れとるね」田植えの終わった田んぼを見ての父のジョークです。孫が田植えした田んぼを眺めながら愉快そうに笑っています。今年はどうやら甥が田植え機の運転を任されたようです。父や弟と違い、まだ田植え機の操作に慣れておらず苗と苗の間が広かったり狭かったりしています。しかし奥の方に行くに従いだんだん整った普通の一般道になっています。母に聞くと随分熱心に一所懸命やっていたようです。今年はかなりの戦力になっていました。私も毎年欠かさず田植えの手伝いに実家へ帰ります。私の仕事は田植え機が植えられない田んぼの四隅と植えそこなったところの補植です。最近の田植え機は性能が良くなり植えそこないは少ないのですが全部見て回らないと父の気が済まないので隅々までキチンとやります。この日は少し曇りがちでそよ風が吹きとても気持ちがよく仕事がはかどりました。田んぼは山に囲まれた山裾にあり静かなところです。小鳥のさえずりが心地よく響いてきます。「ホーホケキョ!ケキョケキョケキョ!」ウグイスが上手にさえずります。私が真似します。「ホーッ!ホケキョ―!」弟が「せぇからしか!(うるさい!)」と言います。親父と手伝いに来ていた孫が笑います。みんな笑顔です。父は83歳になりますがすこぶる元気で農作業を頑張っています。有難いことです。昼ご飯になると「どう、ガソリンば入れんといかんね」と言って焼酎のお茶割りを嬉しそうに飲みます。三杯目になると母親に「もう飲まんでよか!」と、止められまたみんなが笑います。お昼は孫の嫁さん、双子の娘と三女も合流しました。親父と母から見ればひ孫まで揃ったにぎやかなお昼ご飯です。お陰様で実家は兼業とはいえ三代揃って農業を営んでいます。しかし周りを見ますと後継者がいなくて農業を諦めるところが増えてきています。日本全国の農家が同じような状況にあると思います。グローバル社会となり世界中の農産物が日本にやってきます。この原稿を書いている7月上旬、日本政府と欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)交渉が大枠で合意に達しました。消費者にとってはワインや豚肉、チーズ等が安く買えるようになり嬉しいことではあります。経済の活性化にも必要なことです。TPPはアメリカの離脱で頓挫していますが今後この自由貿易の流れはどんどん加速していくと思います。少子高齢化が進む日本、これからの農業は個人でやっていくには厳しい時代になりました。強い組織を創らなければ世界が相手では勝てません。サッカーの日本代表は身体能力や個人技では外国勢に劣っていますが組織力では負けません。農業も地域性を活かし、農業法人を立ち上げ行政や企業を巻き込み頑張っているところがあります。工夫を凝らし、強い組織をつくり、狭い日本、耕作放棄地を無くし競争力をつけて頑張ってほしいです。現在実家では三代揃ってボチボチやっていますが近い将来、地域で農業法人を立ち上げ世界と戦っているかもしれません。農業に限らず明るい未来が見通せる元気な社会を創るために一人一人が心掛けなくてはいけませんね。