2017.02.01リフブレ通信

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前虎後狼、アメリカでは過激な発言を繰り返すトランプ氏(虎)が大統領になり、中国の脅威(狼)が迫ってきています。激しくゆれる激動の時代となりそうです。このような時誰もが踏み入れたことのないような前人未踏の偉業を成し遂げた出光興産の創業者、出光佐三氏の生き方に学ぶことが数多くあると思います。まだまだ石炭全盛の明治44年石油会社を立ち上げ様々な困難にぶつかりながらも諦めず不屈の精神で乗り越え社員のため国家のためにと前へ進みます。この出光佐三氏をモデルとした「海賊とよばれた男」という映画を年明けて観に行きました。明治、大正、昭和とまさしく激動の時代を生きた出光佐三氏のノンフィクションの映画です。石油会社を立ち上げ社長と社員が一体となって困難に立ち向かい乗り越えていく姿は今の世の中が忘れてしまった感のある場面が次々と繰り返されていきます。有名な日章丸事件のシーンでは石油メジャーに石油を絶たれ追い詰められます。その時イギリス艦隊に封鎖されているイランの石油に目をつけ危険を犯して虎の子のタンカー日章丸を昭和28年3月23日イランへ向けて出港させます。石油輸出を妨害されていたイラン国民の大歓迎を受け石油を積み込みイギリス艦隊の包囲網をくぐり抜けて日本へ石油を持ち帰ります。国家のため諦めない強い気持ちで望んだ出光佐三氏と社員の勝利です。日本国民にも勇気と感動をもたらします。「大家族主義」を唱える出光佐三氏は終戦後焼け野が原に帰って不安に思っている約1,000人の社員に対し一緒に苦労を共にした仲間は家族と同じ一人も解雇しないと宣言します。石油を売ることも出来ず何の裏付けもない状態でも強い思いがあれば何とかなるということを教えてくれます。ラジオの修理、旧日本海軍の備蓄タンクの集積等社員と一丸となってやり遂げます。映画の中でも感動を覚える人間味溢れるシーンです。社員との強い絆を感じます。時流を読み、揺るぎのない信念を持って様々な困難に立ち向かい乗り越え常に前へ進んでいった出光佐三氏の生き様は私たちに大きな勇気と激動の時代をどう生き抜くか示しています。熊本県荒尾市出身の仏教詩人坂村真民氏の詩に「すべて とどまると くさる このおそろしさを 知ろう つねに前進 つねに一歩 空也は左足を出し 一遍は右足を出している あの姿を 拝してゆこう」とあります。また明治大学ラグビー部の監督を努められた北島忠治氏の言葉に「前へ」があります。色々な意味が込められた言葉です。「正々堂々と」「常に全力で、相手から逃げるな」「フェアプレーの精神を忘れるな」。最後まで絶対に諦めず「前へ」と先人たちは教えています。