2019.09.01リフブレ通信

僕は猫

僕は猫。名前はチビ。久しぶりだニャン。りふぶれ通信を、ご主人が年に6回しか書かなくなったので、めっきり登場する機会がなかったが、僕を心待ちにするファンの為にも、重い腰を上げるニャンニャン。今月号も僕の活躍に乞うご期待ミャン。▼ところで、僕は基本的に苦手とか怖いものはないのだが、ひとつだけある。それはカミナリさまだ。ご主人も苦手かな。否こちらは嫌いである。だいぶ違うニャン。「チビ!人間は、半分から好意をもたれ半分からは嫌われているのだ。誰でもだ。自分を勘違いしてはいけない」「相変わらず屁理屈屋だニャン」そんな会話をしていた8月も終わりの昼下がり、遠くからカミナリさまの音が聞こえてきた。遠雷でありますようにと、前足をあわせてドラエモンに祈った。「チビ!夕立が来るぞ。涼しくなるな」とご主人。しかし僕は内心ドキドキ。「おいチビ!縁側にGO」仕方がないので、おそるおそる付いていく。▼縁側の窓から遠くに目をやれば、山々が雨に霞んでいる。だんだん風が強くなってきて木々の葉がゆさぶられてきた。もみじや柿の葉が恥ずかしげも無く葉の裏側を見せて踊っているようにみえるニャン。いつのまにか、小鳥たちが、庭からいなくなり、一瞬風が止んだかと見えた時、空が暗くなりたたきつけるような大粒の雨が降り出した。とその時ひとすじの稲妻が天地をつなぐように光った。バリバリと裂けんばかりの音が耳に突き刺さる。猫は人間の何倍も聴力があるので余計怖いのだニャン。思わずご主人の膝に飛び乗りうずくまった・「チビ怖いか?」首を横にして冷静を装ったがバレバレだニャン。ドラエモンへのお願いが効いたのか、カミナリさんはこの一回だけで過ぎ去ってくれた。お陰で今晩は涼しくなりよく眠れそうだニャン。▼「チビ、苦手なコトは克服しておかないとまた同じ目にあうぞ」それはそうだ。よしカミナリさまに会いに行こう。苦手を克服するには、相手の懐に飛び込むのが最良だニャン。ドラエモンに「どこでもドア」を貸して貰って会いにいくことにした。でも何処にいけばいいのか。雲のなかでは、僕は立っていられないニャン。まてよ。♪頭を雲の上に出し、四方の山を見下ろしてカミナリさまを下に聞く、富士は日本一の山♪そうだ。富士山だ。富士山の八合目位に行こう。着いた。▼たなびく雲のなかに着いたが、でんでん太鼓をもったカミナリさまの姿が見えない。「僕は地上から来たチビという名前の猫ですがカミナリさまは、いらしゃらないかニャン」と大きな声で呼んでみた。「チビとやら、私は雲のなかのどこそこにいる。姿はないのだ」まさに声はすれども姿は見えずだニャン。「カミナリさま、あなたの正体は一体全体何ですかニャン」「まあ簡単にいえば電気かな」「怖いかニャン」「大丈夫だよ。昔は神鳴りといわれていたぐらい神様とのご縁も深いのだよ。だから私が雷鳴をとどろかしたら、家のなかでじっとしてるといいよ。また会いにきてくれたのでチビには落ちないと約束するよ」「ありがとうミャンミャン」苦手を克服したぞミャン。▼「チビ、すっきりしたというか成長した顔になったな」「分かるか、オッサン!僕はひとつ苦手を克服したニャン。カミナリさまがくるのが楽しみになったミャン」世の中は、幽霊の正体見たり枯れ尾花であり百聞は一見にしかず百見は一行にしかずだニャンニャン。さて皆さん「水音も風の音にも九月かな」秋がきましたよ。ミャンミャンまたね。