2018.07.01リフブレ通信

僕は猫

僕は猫。名前はチビ。皆さん!僕のこと覚えてくれているかなニャンニャン。久々の登場でちょっぴり緊張するけど、頑張ります。今月号も宜しくミャン。さて僕は、今朝は5時起床、ノビノビーと背中を伸ばし、前足にお水をつけて洗顔、気持ちいいニャン。朝ゴハンは高級なペットフードを、皿一杯食べて、氷水を口に浸す。ああ美味しかった。今日は、小さい雨が、窓をやさしく濡らす雨模様。『よし、決めたニャン。今日は1日晴耕雨読、夏目漱石先生の(我輩は猫である)を、窓辺の特等席で読書三昧とするかミャン』読書も佳境にかかる午前7時頃、ご主人のうるさい声が響く。「オイ!チビ。田舎に田植えに行くぞ。猫の手も借りたいのだ。手伝え」『僕は、外の仕事は、嫌だ。毛が焼けるニャン』「馬鹿野郎、お前はもともと黒だろう。農業は国の根本、人間創りの基本だぞ」『分からない奴だなあ。毛の光沢の問題だ。それに僕は猫だから人間と違って基本は出来ているミャン』「つべこべ言わずに軽トラにGO-」『仕方がないニャンニャン』▼田んぼに着くと、すでにどこかのオジサンが、田植え機で早苗を植えている。しかし苗が曲がりくねって植えられているではないか。下手くそだなあミャン。『おじさん!僕が代わろう』「チビ。お前じゃ無理!」『何?僕を誰だと思っているんだ。ドラエモン以上の天才猫だぞーミャン。お手本を見せてやる』まっすぐさらにまっすぐ、素早くターン。迅速、丁寧、これが田植えだ。分かったかニャン。小さな雨もあがったし、軽トラから僕専用の高級座布団を咥えてきて、畦道で現場監督でもするかミャン。チョコン。うーん田舎は空気がおいしい。ウン!僕のしっぽに違和感。振り向くと、ヘビさんだ。キャンニャン。思わず飛び上がって逃げる。頭が三角形の短いヘビさん。これがあの悪名高いマムシか?僕は、基本、苦手なものは、ないのだが、ヘビさんだけは駄目だミャン。場所をかえよう。そうか。僕がご主人を苦手なのは、ご主人が巳年(へび)生まれだからかも知れない。▼少し、お日様の陽光が、僕を優しく包むので居眠りタイムをしていたら、近所のおばあちゃんが、僕の隣にドッコイショの掛け声とともに座ってきた。「あんた。黒くて可愛い猫さんだね。名前は?」『チビだミャン。おばあちゃん、秋には沢山のおいしいお米が収穫できたらいいニャン』「農業は、自然が相手だから、こればかりは、わからんね。日照りでの水不足、長雨、秋の台風、ウンカの飛来もあるし、人間の力では、どうしようもないよ。」『大変なんだミャン』「お米という字はどうして八十八と書くのか知っているかい?」『なんとなくニャンです』「おいしいお米の作り方は、まず微生物の多い土づくりと種子作り、それから苗半作という位だから育苗が大事。肥料の散布、耕起、代掻き、田植え、水管理、虫の排除、除草、そして収穫、乾燥、籾摺りなど88位の手間がかかるからなのよ。私が若い頃は、機械がなかったから牛さんや馬さんと、人の力でやったのよ。しんどかったよ。」『ミャンミャン勉強になりました』「ずーと米作りが出来ればいいけど後継者がいなくなって将来どうなるんだろうねチビ」『そうだニャン国も本気でしっかりした対策を早急にやらねばいけないミャン。おばあちゃん!長生きして下さいニャンニャン』▼「チビ。帰るぞ。お前は、今日は、何も手伝わなかったな。俳句に「田を植えてみづほの国の蘇る」(上原勝)というのが、あるぞ。チビ!色々あるけど頑張ろうや」『分かった。「猫の手となりに田植の里帰り」(加藤ひかり)という句もあるミャン』皆さん、いよいよ夏本番、お互い達者でいこう。ミャン。