2017.07.01リフブレ通信

リーダー

田舎では、田んぼの水が、近くの山々と青空を映し、早苗が嬉しそうに風と戯れています。いいですね!瑞穂の国の田園風景です。走り抜ける車窓には、河川の堤防の草や田んぼの畦道の草がきれいに刈り取られすっきりした爽やかな景観が飛びこんできます。農業従事者の高齢化が進んでいます。80歳を超えた皆さんがこの景色を創ってくれています。感謝です。「植田まだ空を映しているばかり」(高濱年尾)来年も、その次の年も、永遠に瑞穂の国であり続けて欲しいと切望します。▼農業後継者不足による耕作放棄地は、熊本県の場合、平成17年度で、11,675haで平成22年度が12,032haだそうです。私の実家は5反(0・5ヘクタール)ですので、その多さに愕然とします。最近は増加傾向に歯止めがかかっているそうですが、耕作放棄率は、約13%です。私の田舎の山間部では、もっと率が高いと推測します。耕作放棄地は、放っておくと原野化、森林化してしまいます。大きな憂慮する課題です。この課題に果敢に取り組んでおられるリーダーが私の田舎の近くで、地域の農家の皆さんを巻き込んで、特別栽培米のブランド化に挑戦され、ひとつの夢を叶えておられます。「庄の夢」というブランドです。庄は集落の地名です。私も、3年前に、農業生産法人をつくってはみましたが、私自身のリーダーシップの欠如で上手くいきませんでした。リーダーは、難しいものですね。▼長々と農業のことを書きましたが、今月書きたかったのは、リーダーシップについてです。ある本にリーダーシップ能力の条件として、仲間を納得して貰えるよう説得し方向性を示せる能力。部下や仲間の能力を充分把握して権限を委譲して任せる能力。8回褒めて2回叱る能力。機会を平等に与え評価を公正にできる能力とあります。私の場合、1回位褒めますが、後は叱るだけというより怒っていますので能力欠如です。最後に相手の話や態度を、耳だけでなく全身全霊で聴く能力が必要だそうです。努力と精進の必要な私がいます。前記した「庄の夢」では、リーダーがこの理念でこうなりたいという目標を掲げその為の戦略を示すことで、仲間が納得して方向性を確認し、今の現状を認識しギャップを潰してなりたいものになったと聴いています。▼さらに、グローバルな環境下で経営トップに求められる条件は、財務諸表を読み取れる能力。ITに関する知見。人間関係構築能力。そしてトーイック850点以上の能力が必要だそうですが、私の場合、ITの知見と英語力はゼロに等しいようです。本には本物のリーダーになる秘訣も紹介してありました。それは、「1日最低1時間の読書」と作家の吉川英治さんの遺訓「我以外皆我師」のふたつです。会う人皆お師匠さんの覚悟で人の美点を凝視する努力を続ければ自然とリーダーシップつまり人間力が磨かれると信じて日々頑張りたいものです。▼幕末の英雄、坂本竜馬が西郷隆盛を評した記録が残っています。「西郷という奴は分からぬ奴でした。釣鐘に例えると小さく叩けば小さく響く。大きく叩けば大きく響く。もし馬鹿なら大きな馬鹿で、利口なら大きな利口。撞木が小さかった」撞木は竜馬自身のことです。今日会える人を大きく叩いて大きな響きを聴きたいと思います。田んぼの早苗が、秋には黄金色に染まり大粒の米をつけた稲穂になるように、自分自身の成長に心がけたいと思います。そういえば、経済とは経世済民、世を経め民を済うこと。経営とはお経を営むことでした。原理原則に立ち返り精進したいものです。